【献立】低脂肪でちょっと贅沢な和定食


エネルギー:640kcal  たんぱく質:31.2g  脂質:11.4g  炭水化物:99.4g
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■栄養メモ
  鮭は良質のたんぱく質を豊富に含み、脂質も適量含んでいます。また、ビタミンAとCを除く、 ビタミンDやEなどのビタミンのバランスがとても優れている食材です。ビタミンDはカルシウムの吸収を高めて歯や骨を丈夫にし、ビタミンEは細胞の酸化を抑制して血管をしなやかに保ちます。さらに、鮭のピンク色の色素であるアスタキサンチンは、ビタミンAと同様に働き、強力な抗酸化作用があります。そのため免疫力を正常化したり、動脈硬化の進行を遅くして脳卒中や心臓病を予防します。
 小松菜は、ほうれん草と同様にカロテンやビタミンK、C、カルシウム、鉄を多く含む野菜で、 カルシウムはほうれん草よりも多く含まれています。他にビタミンKやC、鉄分が豊富です。ビタミンKによりカルシウムの吸収を助け、骨粗しょう症予防に役立つとともに神経の苛立ちを抑える効果が期待できます。ビタミンCは美肌に欠かせません。また、鉄分をとることで貧血予防に効果的です。
 おろし和えに使用している蟹のたんぱく質には、グリシン、アラニン、アルギニン、グルタミン酸, イノシン酸などの旨み成分が豊富です。アミノ酸の一種であるタウリンには、血中コレステロールの減少や血圧を正常に保つ働きのほか、心臓強化、貧血の予防、肝臓の解毒作用の強化、糖尿病を予防する作用なども知られています。また、蟹は鮭と同様にアスタキサンチンも含んでいます。蟹と同様の栄養素はありませんが、代わりに蟹風味かまぼこを使用してもおいしく食べられます。
(参考文献)
野間佐和子 『旬の食材 秋の魚』 講談社 2004
野間佐和子 『旬の食材 冬の魚』 講談社 2004
奥田拓道 『健康・栄養食品辞典』 東洋医学社 2002
井口智彦『食材健康大辞典』 時事通信社 2005
吉川敏一/辻智子『機能性食品ガイド』 講談社 2004
片寄聰『野菜のソムリエ おいしい野菜とフルーツの見分け方』 小学館 2005
池上正子『新鮮 おいしい野菜と果物を見つける本』 永岡書店


投稿者:t 日時:2006/12/22 00:00