エネルギー:628kcal たんぱく質:20.8g 脂質:18.6g 炭水化物:93.9g
■料理名
秋の彩りもちもち中華おこわ
回鍋肉(ホイコーロー)
小松菜ののりあえ
卵とろとろコーンスープ
杏仁豆富
■栄養メモ
回鍋肉(ホイコーロー)に使われているキャベツはビタミンCが豊富です。ビタミンCは水溶性ビタミンなので、水への溶出や加熱に弱いですが、油でサッと炒めることにより損失を少なくすることができます。また、ピーマン・パプリカに豊富なビタミンAは脂溶性ビタミンなので、油で炒めることにより体への吸収を助けることができます。ビタミンCやAは抗酸化作用があり、動脈硬化や老化を防ぎます。
にんにくのにおい成分の一つである「アリシン」は、豚肉に含まれるビタミンB1と結合すると、体に吸収されやすいアリチアミンとなります。にんにくを食べると元気になるといわれる理由はビタミンB1の吸収率が上がり、エネルギー代謝効率が上昇するためです。アリシンは加熱に弱い物質ですが、油と一緒に調理すると分解されにくくなることから、炒め物が適しています。
つまり、回鍋肉(ホイコーロー)は素材に含まれるビタミンを大いに活かせる優れた料理なのです。
小松菜ののりあえには、日本人に不足しがちな「カルシウム」と「鉄分」が豊富に含まれています。杏仁豆富に使われている牛乳もカルシウムの優れた摂取源で、カルシウムの吸収に関係する「リン」もバランスよく含まれています。カルシウムの2大摂取源である野菜と牛乳は、一緒に摂ることでカルシウムとリンのバランスがより良くなるため、カルシウムがいっそう吸収されやすくなります。
(参考文献)
小西洋太郎・辻 英明 食品学各論 講談社 2004